データ移行 計画
位置づけ: 後続フェーズ
新CRMのデータ移行は、旧BT社DBを移行元、新CRMのデータベースを移行先とする。移行方式は年末休業期間中の一括移行を基本線とし、業務を一時停止して切り替える。申請系業務は他業務からの独立性が高いため、移行本体から切り離して先行納品する(先方合意済み)。旧システムとの並行運用は行わない。切替直後の参照用に、旧DBは読み取り専用で残す。
本ページは、2026-07定例会(P4/P5ヒアリング)で確定したスケジュールとデータ移行方針を、移行計画の観点でマスタ・トランザクション・コード体系・クレンジング・検証基準まで展開したものである。
移行対象の規模感は、BT社資料「既存データ移行 お見積」に基づく旧見積の実績値(成約顧客一覧 137項目・1,687件)を参考値として引き継ぐ。対象範囲・スキーマは新CRM側の再設計に合わせて改めて棚卸しする。実データの件数・容量・PIIは本ページに記載しない。
スコープ/対象
Section titled “スコープ/対象”| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 移行元 | 旧BT社DB |
| 移行先 | 新CRMのデータベース |
| 対象範囲 | マスタ系(商品・商社・メーカー・営業マン・価格表。商品・商社は第1弾で先行実装済みのため、旧DBの新マスタへの差分取込に限る)+トランザクション系(顧客・世帯、商談、活動ログ、見積、KPI実績) |
| 対象外 | 第1弾で先行稼働済みの催事・アイテム・商社データ(継続利用扱い。IDの衝突回避のみが論点) |
| 先行納品 | 申請系(独立業務)は移行本体と切り離し、先行納品・先行運用とする |
データ(エンティティ表:旧DB→新DB マッピング)
Section titled “データ(エンティティ表:旧DB→新DB マッピング)”| 対象マスタ | 新DB側の受け皿 | 移行方式 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 商品(アイテム)マスタ | 新CRMのアイテムマスタ(第1弾実装済み) | 突合・差分取込 | Product.model(型番=主キー、crm_app/app/src/lib/masters.ts)をキーに照合する。SalesPrice.productNo は型番を指す名称参照であり主キーではないため、照合は Product.model 基準で行う。旧DBの型番表記ゆれ(全角/半角・大文字小文字・ハイフン有無等)は現時点で未正規化のため、移行時に正規化ルールを別途定める |
| 商社・仕入先マスタ | 商社(卸)マスタ(第1弾実装済み) | 差分取込 | 商社別軸案件管理との整合を確認する |
| メーカーマスタ | Manufacturer(試作実装あり) | 新規整備+旧DB照合 | 価格表・見積モジュールの前提 |
| 営業マンマスタ(インセンティブ等級含む) | 新設テーブル(KPI予実で使用) | Excel等級表からの初期投入 | 本番DBに評価テーブルが存在しないため新規構築 |
| 価格表(PriceBook/SalesPrice) | CRM側で価格を保持(2026-07-17方針) | 現行価格の初期投入+反映日設定 | 反映日起点の現在価格導出を移行時に検証する |
トランザクション系
Section titled “トランザクション系”| 対象データ | 新DB側の受け皿 | 移行方式 | 論点 |
|---|---|---|---|
| 顧客・世帯(Household) | Household テーブル(試作あり) | 名寄せ後に一括投入 | クレンジングの主戦場。PII取扱いルールを別途定める |
| 商談(Deal:channel/venue/createdAt 等) | Deal テーブル(試作あり) | channel区分をマッピングして投入 | 旧DB区分値→訪問販売/催事/反響/パートナーの対応表を作成する |
| 活動ログ・架電(前確)・申込・タスク | 各試作モデル | 直近分を優先して投入 | 過去分の保持期間は「確認事項」参照 |
| 見積(quotes) | Quote テーブル(試作あり)。見積モジュールの画面は後続実装 | 進行中案件のみ移行し、完了案件はアーカイブ参照とする | 移行範囲の線引きは「確認事項」参照 |
| KPI実績(営業マン別 M1/M2実績) | 実績テーブル(新設) | Excelからの初期投入 | 予算・評価テーブルが本番DBに存在せず、移行ではなく新規構築 |
旧見積(BT社資料)の「成約顧客一覧」137項目は、現行CRMの customers / contracts / contract_additional_materials 等に分解してマッピングされると推測される(未検証。data-migration 参照)。新CRMへの移行では、この旧Excel項目群を Household・Deal・見積等の新スキーマへ再マッピングする対応表を移行成果物として整備する。
画面・機能(移行ツールと手順)
Section titled “画面・機能(移行ツールと手順)”移行はETL方式の使い捨てスクリプトで実施する。リハーサルで同一スクリプトを繰り返し実行し、精度と所要時間を計測する。
| フェーズ | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 申請系 先行納品 | 年末休業より前 | 独立業務のため単独で納品・運用を開始する |
| リハーサル移行(第1回〜N回) | 本番移行の数週間前 | 本番相当データで全スクリプトを通し、所要時間と疑義件数を計測する |
| データ凍結(フリーズ) | 年末休業初日 | 旧DBへの入力を停止し、最終バックアップを取得する |
| 本移行実行 | 休業期間中 | 抽出→変換→投入→整合チェックを一括実行する |
| 検証・受入判定 | 休業期間中〜年始直前 | 「検証・受入基準」節の基準で判定する。不合格の場合はロールバックし、旧システムで年始業務を再開する |
| 切替・年始稼働 | 年始営業初日 | 新CRMで業務を開始する。旧DBは参照用に読み取り専用で保持する |
この工程は、meeting-log 2026-07(P4/P5ヒアリング)で確定した「12月末に本丸(P1〜P5)納品→12月に研修・検証→1月完全切替」「データ移行は年末休業中」「申請系は独立業務のため先行納品を検討」(先方合意)を、移行計画の観点で展開したものである。時期・所要時間の具体値はリハーサルの実測で確定する。
業務ルール/ワークフロー
Section titled “業務ルール/ワークフロー”コード体系の引継ぎとID設計
Section titled “コード体系の引継ぎとID設計”- 新DBの各テーブルに旧DBのIDを保持する引継ぎカラム(
legacy_id)を設け、移行後も新旧の突合・遡及調査を可能にする。将来構想(AIエージェント、商社明細スキャンの自動取込、SaaS化・分社化)を見据え、この引継ぎカラムは拡張余地を残す設計とする。 - 商品の業務キーは Product.model(型番=主キー)であり、そのまま引き継ぐ。SalesPrice.productNo は型番を指す名称参照であり主キーではない点に注意し、Product.model×channel×反映日の複合構造と整合させる。旧DBの型番表記ゆれ(全角/半角・大文字小文字・ハイフン有無等)は現時点で未正規化のため、移行時に正規化・突合表の整備が必要。
- channel・ステータス等の区分値は「旧コード→新コード対応表」を移行成果物として作成し、先方レビューを経て確定する。
- 参照整合性(Deal→Household、見積→価格表 等)は、投入順序を依存関係順に固定して担保する。
- 第1弾稼働分(催事・アイテム・商社)で発番済みのIDと旧DB由来データは、採番帯を分離して衝突を回避する。
クレンジング方針
Section titled “クレンジング方針”- 世帯・顧客の名寄せは、氏名・住所・電話の表記ゆれによる重複を自動統合し、判定困難な組は疑義リストとして目検する。
- 必須項目の欠損(連絡先なし等)や日付異常は移行前に疑義リスト化し、先方確認のうえ補正または欠損のまま取込むかを判断する。
- 廃番商品・取引終了商社は、過去トランザクションから参照が残るため削除せず、無効フラグ付きで移行する。
- クレンジングの実施は、機械処理をOuver、業務判断をバリューエコロジー側が担当する分担とする。
- 疑義件数・補正件数は移行報告書にプレースホルダで記録し、受入判定の材料とする。
検証・受入基準
Section titled “検証・受入基準”- 件数突合: 旧DB抽出件数=新DB投入件数+除外件数(除外理由付き)が全テーブルで成立すること。
- 金額整合: 売上・粗利等の集計値が現行KPI Excel(営業マン別シート)の値と一致すること。KPIダッシュボードの正しさの前提になる。
- サンプル目検: 世帯・商談・見積からN件ずつ抽出し、先方担当者が画面上で旧システムと突合する。
- 業務シナリオ検証: 架電→商談→申込→タスク(前確・太陽光工程)の一連の流れが移行データ上で成立することを確認する。
- 不合格・重大不整合が生じた場合は旧システムへロールバックし、年始業務を旧システムで再開する。
- 旧BT社DBのスキーマ・データ品質の詳細調査は未実施。調査結果次第でクレンジング工数と移行範囲が変動する。
- 営業マンマスタ・等級表の整備状況に応じて、KPI実績(予算・評価テーブル)の新規構築スケジュールが変動する。
- 年末休業の実日数と移行所要時間のバランスはリハーサル計測後に確定する。不足時は範囲縮小か凍結前倒しを協議する。
- 申請系の先行納品期間中は旧新の二重メンテ(マスタ変更の反映漏れ等)が発生しうるため、同期ルールを別途定める。
- ロールバックの判断期限(年始稼働に間に合う最終判断日時)は先方と合意していない。
- 活動ログ・見積等の過去データの保持期間(過去N年分等)は先方と協議中。